解決事例
解決事例05
顧問企業の保険外サービスを提供していた利用者が亡くなり利用料の未払が発生、相続人と交渉により解決した事案
解説弁護士
谷 靖介
業種 | 介護事業 |
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業務内容 | 債権回収 |
解決方法 | 交渉 |
事例の概要
顧問企業の保険外サービスを提供していた利用者が亡くなり、相続が発生。利用者の家庭的な事情から利用料の請求を控えており、未払費用が発生していました。事業者と相続人との間に交流がなく、どのように請求すればよいか分からないと相談にお越しになられました。
解決のポイント
保険外サービスを実施したことは事実であるものの、当時は契約書が整備されておらず、証拠が不足していました。また、相続が発生して複数の相続人がいたため、全員に連絡する必要があるとともに、全員の意向を揃えなくてはならないという課題があり、相続人調査をしながら判明した各相続人に対して請求するという方針を立てて対応。
交渉の経過
担当弁護士から相続人に対して請求書を発行したところ、相続人が弁護士を立てて争ってきました。
契約の有効性及びサービス実施の有無について争われたため、担当弁護士から資料の提出とともに事情の説明に尽くし、最終的に訴訟手続に伴うリスクが大きいことから、交渉での解決となりました。
当事務所が関わった結果
相続人の弁護士が介護事業を理解していなかったため、用語をはじめとする介護事業の説明をし、利用料の請求を控えていた事情を客観的な視点から説明しました。
最終的に、相続人は介護サービスの実施についてはさほどの疑いをもたなかったものの、契約の有効性については正面から争ってきました。
証拠が不足しており勝訴の獲得が難しいこと、相続人から相当額の支払提示を受けられたことから、提示内容を軸にした交渉により解決に至りました。